【加藤紘一】 時局を読む「『事務所の元代表、起訴について』加藤紘一からのメッセージ~3月29日~」
衆議院議員辞職について 私は本日、衆議院予算委員会に参考人として招致を受けました。 その場で、私の事務所の代表を務めていた佐藤三郎の引き起こした事件について、率直にお詫びしました。 さらに、政治的、道義的な監督責任を取り衆議院議員を辞職することを表明いたしました。 私に対し期待を寄せ、国会へ送り出してくれた選挙区の方々。 私の政治活動を支援してくださった全国の人たち。 なけなしの資金をカンパしてくださった方たち。 今回の不祥事を通し、さぞ、落胆させてしまったことでしょう。 政治に対する不信の念を抱かせてしまったことでしょう。 今はただ、申し訳ない気持ちでいっぱいです。 日本は、このまま活力を失っていくのか。 それとも、再び、かつてのような輝きを取り戻せるのか。 日本は今、曲がり角にあります。 私は日本の将来が心配でなりません。 この国のため、今すぐにでも、やらねばならぬことは山積しています。 それらを一つ一つ、国会議員として実行していきたい。 それを国民の皆様に訴えていきたい。 この期に及んでも、私の胸中はこうした思いでいっぱいです。 しかし、今の私の言葉に耳を傾けてくれる人は、残念ながらいません。 信頼を失墜した政治家には、辞すよりほかに道はないのでしょう。 こうして私は議員辞職を決意したのです。 衆議院議長あての議員辞職願いも、すでに参考人質疑の後に提出しています。 失った信頼を取り戻すのは、容易ではないでしょう。 今後は、一国民の立場から一歩一歩、信頼回復に努めたいと思います。 国民の皆様。 これまでのご支援に、心より感謝いたします。