山形県の皆様へ
武藤幸雄さんを悼んで
06/01/13掲載

2005年11月21日午前5時20分――私の東京の後援会長を35年間務めてくださった武藤幸雄さんが亡くなりました。
非常に達筆な方で、お酒を飲んで興に乗ずると、人に巻紙を持ってこさせ、漢詩や自作の和歌などを、さらさらと書く。それが、見事な一幅の絵になっていました。描き終わりには、筆にたっぷりの墨を含ませて、縦に一本の線を走らせます。すると紙は墨を含んで湿り、軽く引くだけで、ぽんと切り離されました。その一連の動きに見とれながら、文武両道に長けた古き武者はこうであったのか……と思ったりしたものです。
武藤さんは太平興業、第一貨物の創業者であり、経済人として傑出した人物でありながら、同時に文化の香りも持ち続けた稀有な人でした。
告別式では、いつも気にかけていただきました私の仕事を、さらに精進することをお誓い申し上げた次第です。