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野田内閣では変化は起こらない
平成23年10月13日

このメッセージはテキストのみとなります。

野田内閣が組閣したとき、私は「夢のない内閣だ」と書きました。党内のバランスを重んじ、官僚とも調和を取る。失言を避けて国民に語りかけることを封印し、国会でもあれだけおどおどと答弁をやったら、確かに間違いはないかもしれません。安全運転は分かるけれども、何の存在感もない。きわめて正確だけれど面白くないし、未来に希望を抱く気にはなれません。やはり、どじょうでも金魚をめざしてほしかった。じきに「野田おどおど政権」と言われるようになるでしょう。

今、ヨーロッパの経済が非常に不安定です。ギリシャ、ポルトガル、アイルランド、イタリアなどが抱える欧州の債務問題は深刻で、特にギリシャは債務不履行に陥るかもしれないという懸念が高まり、ユーロが急落しています。

しかし、実はこれらの国々の債務残高をすべて足しても、せいぜい4000億ユーロ。それを日本円に換算すると、2年前は1ユーロ150円でしたが、今はほぼ100円になっていますから、せいぜい40兆円です(ちなみに日本の公的債務はおよそ900兆円)。

そのうち中国が、ヨーロッパに影響力を持とうとして、多くを買い取るかもしれません。日本も日銀がユーロを買えば、ユーロ高円安になり、日本のヨーロッパ向け輸出がやりやすくなります。10兆円程度の国債為替介入は、日本ならやろうと思えばできます。しかしそのような大きな発想は、今の民主党政権にはできないでしょう。田中角栄氏、渡辺美智雄氏、中川一郎氏など、自民党にはそういう大きいことを考える人たちがいたのですが……。

アメリカ、ドイツ、イギリス、先進国は軒並み苦しんでいます。前任者が軍事費で借金だらけにしてしまった後を引き継いだオバマ氏の苦闘は、なかなか報われそうにありません。日本はどうしたら希望を持てるのか。私は「科学技術」だと思います。日本には、優秀な研究を行なっている人材がたくさんいます。その人材が海外に流出してしまう前に、科学技術立国へと大きく舵を切れないものでしょうか。

夢を抱かせてくれる総理大臣を、国民は望んでいます。

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