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藤井財務相辞任と民主主義の劣化
平成22年1月13日

このメッセージはテキストのみとなります。

与党第一党、民主党がずいぶんと騒々しいです。

藤井裕久財務大臣が辞任しました。彼は個人的に親しい方で、体調についてもおおよそのことは分かります。確かに高齢だし万全ではないけれども、予算委員会の答弁がこなせないほどではありません。臨時国会でも手馴れたものでした。何か他の理由がある気がして仕方ありません。そのキーは小沢氏との関係でしょう。

小沢氏はここ2、3ヶ月、異常な行動が多いように思えます。143人の国会議員を引き連れて北京に赴き、胡錦涛国家主席と一人ひとり握手させる。何度考えても並みの神経ではありません。世界各国の指導者で同僚議員をこんな扱いにした人は、まず聞いたことがありません。そして元旦には、160人を超える議員が小沢邸に押しかけました。

藤井財務相の後任は、菅氏になりました。おそらくは本当に鳩山首相自身が決めたのでしょう。小沢氏の言うように、官僚答弁を一切許さないとするならば、膨大な予算項目のそれぞれの裏にある複雑な決定過程をひとりで答弁できる財務大臣なんているわけがありません。財務大臣になることは、貧乏クジを引くようなものなのです。
岡目八目で、外から見れば一番適任は仙石氏です。仕分け作業など、実際に財務大臣と仙石氏とで仕切った作業だと思いますから、内容についてはかなり編成過程を知っているはずです。しかし仙石氏は「自分が財務大臣になることは99.9%ない」と最初から述べて、明るい顔で首相官邸に入って行きました。一方、菅氏はまるで刑場に引き立てられていく罪人のようで、「よし、自分でやってやる」という前向きな顔つきではないと感じました。心から同情します。

民主党の中に起きているのは、民主主義の劣化ではないでしょうか。まるで発言の自由もないような様子のK氏。日ごろ鋭い発言をするS氏やM氏、あるいはK氏、O氏などは心中どう思っているのでしょう?
民主党は何と言っても最大与党ですから、民主党内の政治的エネルギーの劣化は日本の民主主義の衰退につながります。自民党は与党時代、「みにくい派閥抗争」とか、集団で大暴走して自殺すると信じられたタビネズミ「レミング」などと揶揄されながらも、実際には自由な論議のできる躍動する与党でした。「このところの民主党を見ていると、レミングを思い出すよ」と知人に話したら、「かつての自民党よりひどい」と言われました。

小沢氏の異常な行動の背後にあるものは、特捜からの事情聴取等が迫ってきていることへの苛立ちなのではないでしょうか。だからこそ、周辺に人を集め、独裁的な行動を取るのではないか。しかし、チャレンジされた格好の司法当局はますます引っ込みがつかなくなります。小沢氏の判断ミスのように思います。昔から、攻めには強いけれども、守りには弱い人でしたから。

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