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石破大臣の生産調整の「選択制」について
平成21年2月19日
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 2月3日に石破農林水産大臣が発言した「生産調整の選択制」が波紋を呼んでいます。これは、生産調整に参加するかしないかを農家が自由に選択できるようにして、生産調整に参加した農家だけ所得補償をしていくというものです。

 現在は、まじめに生産調整を行っている農家がいる一方で、それを守らずに作付けをする農家もいます。生産調整に参加しない農家は多少助成が少なくなるけれども、国によってコメが守られているその中にいることから、ズルをしたほうが得をするという状況になっている。そこをなんとか正直者が馬鹿を見ないようにしたいという石破さんの思いはわかるし、それは我々みんな共通の悩みでもあります。

 だからといって、「選択制」にするということがいいとは思いません。これまでもそういった問題をどうにか解決しようと、幾度となく大議論を行ってきました。その中には、選択制のような案もありましたが、議論を重ねたうえでうまくいかないだろうという結論に達し、農業団体も自民党もお蔵入りさせてきたのです。

 そして、全国一律で行っていた生産調整を都道府県単位にするなど、ここ2〜3年、別の道を歩みながらやってきました。やっと生産調整が定着してきたところでもあり、反発はきわめて強いものになりました。規模の大小にかかわらず、全国の農家がまとまって今回の石破案に反対しています。選択制にして生産調整に参加する農家が少なくなり、コメの生産が増大した場合、所得が本当に補償されるのか、余剰のコメはどうなるのかなどの不安要素があるのです。

 実は生産調整というのは、生産数量を限定するわけですから、普通ならば絶対に許されない価格維持のための生産カルテルです。ほかの業界だったら会社の幹部の手が後ろに回る話なんです。しかし、コメは日本人にとって最も重要な食料であることから、農林省が生産調整を進めていくことは許されています。それによりコメの価格が維持され、生産者も守られています。

 そのぶん、消費者が高いコメを食べさせられているわけです。しかし、けしからんという声はほとんど聞こえないのが現実です。ひとつは、1俵2万5000円ぐらいしたお米を、過去10年ぐらいで1万5000円まで下げてきました。そういう努力をしているんです。また、食料品の価格から見ると、野菜や肉、魚より、お米の代金の方が安い。栄養的にみても優秀な食料で、なおかつ安いと思ってくれています。

 生産調整の問題は簡単ではありません。多くの議論が必要です。今回私はこの問題について、地元に帰ってみんなで討論し、そこで上がった声を石破大臣に届けていきたいと思います。