新年明けましておめでとうございます。
今年は、いつにも増して忙しい年になりそうです。
この世の中の流れをどう判断し、どう考え、対応したらいいのか。考えるほどに「つくづく難しい年になる」と感じています。
年末年始、山形県の知事選挙の関係で選挙区と東京を頻繁に往来しながら、時間を見つけては明治維新の資料をずっと読んでいました。改めて、佐久間象山、吉田松陰、高杉晋作、坂本竜馬、勝海舟などの群像の実相をつかみたくなって色々と読み漁りましたが、まだまだ読み足りません。
そんななかでも、「時間と距離」について考えたりしました。
坂本竜馬という人は薩長を結びつけるために、ほうぼう飛び回っていましたが、携帯電話も飛行機もない世の中で、各地を回るのにいったい何日かかったのでしょう。ペリーが日本に来たのが嘉永6年(1853年)。明治維新が形を整える1868年までに15年。この間、開国か攘夷か、佐幕か尊王といった今でこそ明確な色分けができているけれども当時はわけも分からなかった巨大なテーマをめぐり、議論したり、殺しあったりした15年だったでしょう。
では、第2の開国と言われる1945年(第二次世界大戦終結)までには、何年かかったでしょう? おそらく満州事変の1931年から終戦までの15年が、とりあえずの集中期間だとすると、これも15年です。
一方、今我々が直面している状況はというと、ベルリンの壁崩壊が1989年。冷戦が終わり、我が国はそれまで掲げていた国家目標を喪失しました。この第3の開国とも言うべき大転換期から今日までに、もうすでに20年経っています。この間日本では、テレビ、雑誌、シンポジウムでさまざまな問題を延々と論じ合い、幾度も選挙が行われ、膨大な出版物が出されてきました。にもかかわらず、論点や対立点はいまだ明確になっていません。
今年はやはり、旗を掲げるべきときでしょう。つまり、論争点を明確にするべきときなのです。
オバマ次期米大統領の指向する改革は、公共事業や国民健康保険制度を創設するという「より大きな政府」に向けての改革です。一方、我々の国は相も変わらず小泉・竹中路線の改革の火を消すな、と言いながら、その矛盾点を論じ合っています。
竹中平蔵氏が年末年始にテレビに出て、「改革はまだ半ばだ。派遣社員でも多様な労働の形態を歓迎すると言っている調査データがある」というようなことを言われていました。これには正直、驚きましたが、ひとつの大きな論点であることに間違いありません。
今年は、このような論点が明確になるような努力をしていきたい。「政界再編」とか、渡辺喜美氏の離党とか、マスコミは非常にかまびすしいです。私自身のことも、推測でいろいろと書かれていることは知っています。
しかし、今いちばん必要なのは、それぞれの政党、政治家グループ、政治家個人が、何の「旗」と「理念」で行動しようとしているか、を見極めることだと思います。多分、今の混沌とした情勢が少し骨組みのしっかりとしたものになり、その骨格から日本の行く末が見えるようなるには、少なくとも2、3年はかかり、その間に2、3回の総選挙があるかもしれません。
ですからまず新年は、健康にだけは気をつけてがんばろうと思います。