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日朝関係の前進と山崎・安倍論争
2008年6月25日掲載
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4〜5日前ですけれども、斎木外務省アジア局長が北京で北朝鮮のソン・イルホ大使と話し合って、突然大きな大きな日朝関係の変化が生まれました。これまで「拉致問題は全部解決済み」と言っていた北朝鮮が、これから拉致の問題を調査するということを言い、そして日本のほうも「若干の経済制裁を解除してもいい」、こういう話し合いが成立した訳です。

斎木局長は日本に帰って来て、福田首相に報告し、そして同意を得てそれを発表しました。その時にいろんなテレビの取材に、私は「これはきっと、アメリカと北朝鮮の間の話し合いが裏でかなり進行していることなのだ」、と直感的にコメントしました。

だんだんそれが必ずしも間違ってなかったということが、ここ一両日わかってきました。アメリカ側が北朝鮮とかなり米朝関係の打開をはかる姿勢を示し、そして北朝鮮にかなり強い言葉で、日本との関係の打開をもう少し柔軟にやるようにということを言ったおかげで、日本と北朝鮮の間もこのような展開が出来たことのようです。

まあ、ある意味で日本と北朝鮮の間には、拉致問題というなかなか解決の出来ない難しいテーマがあるから仕方がないのですけれども、この日朝関係が、そこもアメリカと北朝鮮のほうの歩み寄りによって段々段々展開していくというのは、まだ日本外交が成熟しきってないことを示すようで若干残念です。

この件について、北朝鮮との関係打開に一生懸命な山崎拓さんと、そして前総理の安部晋三さんの間でいろんな所で論争になっているようです。まあ論争はそれでいいんですけれども、安部前首相は山崎さんに「北朝鮮の打開に動くということは利権なのだ」という趣旨のことを言ったようで、これを巡って山崎さんが激怒して、かなりの険悪な雰囲気に今なっております。

私がひとつここで申し上げたいのは、この論争は論争として、政治家に対して「利権ぽい」と断言するっていうのはあまり適当なことではありません。それと同時に私は、安部首相は去年の参議院の大敗、そしてその後、総理を続けると言ってほぼ1ヶ月後として投げ出すという、日本の政治史の中では前例のないほど大きなミスを犯しました。そして今、自民党が存亡の危機に立っている状況を作ったのは安部首相です。少なくとも私は、3年は公の場所に出て発言したり、そして自分が辞めた時のことを若干冗談めいて話しながら笑いを取るというようなことをなさるべきではない、自分の選挙区・山口にお帰りになって民の声を聞き、現場を見て、そしてじっくり調整して、また国会にあがってくる、そういう態度であるべきではないでしょうか。

この、いま自民党がおかれている状況についての危機感のなさ、というものがまた逆に国民の自民党に対する信頼が段々薄れていくひとつの大きな要因ではないでしょうか。安部さんが公的な場所で、大きな場所で演説したり発言したりするのを見るたびに、これはけじめのない話だ。自民党保守政治はこんなものではなかったはずだと、つくづく思うのです。

※ ビデオとテキストでは、表現に異なる部分がありますが、ご覧のテキストをもって当人の最終見解とさせていただきます。