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超党派訪韓団を前に
平成20年2月6日
このメッセージはテキストのみとなります。

2月2日(土)に新聞報道されたのですが、来週(2月11日)、超党派訪韓団の代表として韓国に行き、李明博(イ・ミョンパク)韓国新大統領と会ってまいります。
“超党派”という点でも話題を呼んでいるこの訪韓団ですが、事の起こりは山崎拓さんと私とでやっている『自民党アジア外交・安保ビジョン研究会』(通称『アビ研』)にあります。
年が明けてすぐ、アビ研は李明博新大統領の政策を勉強するために、韓国から趙錫來(チョウ・ソクレ)全国経済人連合会(全経連)会長をお招きして話をお聞きしました。趙氏は韓国の暁星グループの会長で、日比谷高校を卒業した私の先輩であり、早稲田大学卒業後アメリカの大学に留学し、母国に戻って暁星グループを引き継ぎました。日本で言えば経団連の会長であり、私とは長い付き合いです。
その趙氏の甥御さんに、たまたま李氏の娘さんが嫁いでいるということを聞いていたので、私から「ご存知なら新大統領の政策や朝鮮情勢、人柄などを話してください」とお願いしたところ、快諾して訪日してくださったというわけです。
そのとき「大統領のブレーンを連れて行きましょう」と言って、ふたりのユンさんを連れてきてくれました。ひとりは、李政権の全体を取り仕切る元産業資源部長官の尹鎮植(ユン・ジンシク)氏、もうひとりは外交を担当するという尹徳敏(ユン・ドクミン)氏でした。おかげで、非常に内容の濃い話を聞くことができました。 その夜、尹さんを交えて赤坂の一ツ木通りの焼き肉レストランで、皆でビビンバとキムチに舌鼓を打っていたときです。
「新大統領に紹介するから、皆さんで一度お越しになりませんか」
とお誘いを受けました。それがこの度の訪韓につながりました。
滅多にない面白い機会ですから、かねて付き合いの深い公明党の富田茂之議員や若松謙維前議員にも声をかけました。その話を民主党の仙谷由人議員と話しているうちに「じゃあ、一緒に行こう」となり、「それでは超党派で」となり、私から社民党の辻元清美さんにお声をかけ……という具合に、こういう編成が出来上がりました。

実は、尹徳敏(ユン・ドクミン)氏には、私は以前にお会いしたことがありました。去年10月に私がソウル大学の朴●熙(パク・チョルヒ)副教授に招かれて講演に行ったとき、いろんな人に紹介していただいたのですが、その最後の晩に「とっておきの人に紹介する」と言われました。「イ・ミョンパクが大統領に当選した場合には、この人が対北朝鮮外交の中核になる人です」と。それが外交担当のほうの尹さんでした。最近の李明博陣営の動きを見ていると、まさに彼が中心になっているようです。前回、趙さん一行が来日をした3日後に新大統領の実弟が特使として福田首相に挨拶に来たときにも、やはり尹さんは同道していました。
今、北朝鮮をめぐる六者会談は足踏み状態です。おそらく今、北朝鮮は李明博新政権の対北朝鮮政策がどうなるかを見ている段階で、敢えて動かないようにしているのだと思います。そんな時期ですから、韓国の新しい政権にとても信頼できる人脈ができたと思って、私としてはうれしい限りです。李大統領とは2月11日11時から会談しますが、この実現のために奔走してくれた趙経団連会談の存在も頼もしく、今後展開が面白くなってきたと思っています。

さて、今度の訪韓団は“超党派”という特殊な形なものですから説明が必要だろうと思い、先週の金曜日(2月1日)に、福田総理にこのような訪韓団実現の経過をご報告しました。
大連立が失敗した後、小沢一郎氏は民主党の議員たちが国会以外で超党派の活動や政策討議をするのを反対しているようです。しかし本来、こういう時こそ激突体制になったり途中でやめたりという、それぞれの党の国会議員にもワケのわからないことをせず、超党派で討論するべき時でしょう。外交問題ならなおさら、国益のために共に行動するべきではないか──とお話し、了解をいただいたものです。
この訪韓を通じて、ねじれた国会を少しは風通し良くしたい、風のよどんでしまった国会に新しい風を送りたい、そんな気持ちがあります。

※ パク・チョルヒ氏の●は「吉吉」です。