< 安倍総理辞任について >
ご無沙汰しております。
安倍晋三総理大臣が突然、辞任されました。
全くの驚きです。もちろん私は、安倍首相が参院選の結果にも関わらず、続投することには大変反対でした。無理した続投は、安倍首相だけではなく、自民党もズタズタになるんじゃないかという心配もしていましたので、安倍首相のある時点における辞職というのはあるのではないかとは思っていました。しかし、これだけ早く事態が展開するとは思ってもみませんでした。精神的に大変な重圧であったと思います。
思えば、これと同じことが30年ほど前にもありました。大平首相が一般消費税導入を打ち出して衆議院の解散・総選挙を行い、そして大きな敗北を喫したのです。しかし、大平さんは「自分には後継者のことを考えると辞める自由はない」と言って、頑張りとおし、『40日抗争』というものになりました。
当時、私は大平さんに非常にかわいがられ、官房副長官という仕事をしておりました。選挙で負けた後、ある日、党本部で大平さんは、「絶対にあなたは責任をとって辞めるべきだ」という福田さんと対峙しながら、つらそうに「自分が辞めれば、誰が総理大臣をやるんだ」という使命感で、眼が本当にギラついていました。すごい迫力だなあと思っておりましたが、さすがにその重圧に心臓のほうがやられてしまったのか、半年ほどで大平さんは他界されました。
今、安倍晋三総理は慶応病院に入院されております。やはり、大変無理をさせた続投でなかったかなあと思っています。早く体を回復させて、まだ若いのですから、日本の政治のためにがんばってほしいと思っています。
< 自民党総裁選について >
さて、ポスト安倍晋三の総裁選挙が23日に行われます。福田康夫さんと麻生太郎さんが立候補する予定です。明日それがはっきりするでしょう。
私は、外交政策の観点から福田康夫さんを支持します。
麻生さんの外交政策はちょっと時代を後戻りするような反社会主義、反共外交政策の側面、特に価値観外交ということを非常に強く推奨されています。けれども、私は今のアジアとか国際情勢から考えると、必ずしもいい政策ではないと思っています。
特に、日本、アメリカ、オーストラリア、インドの4カ国で政治的に組んで、中国と対抗しようという臭いがします。しかし、オーストラリアもインドも、そして頼みのアメリカも「そういう政策はあまり賛成ではない」、「慎重におやりになられたらどうですか」ということを日本の首相や外相に言っています。私は一つの外交戦略の失敗だと思っています。
その意味で、私はアジア外交を大切にする福田さんに共感を覚えます。
また、福田さんが立候補すると、より幅の広い自民党内の意見が集約されるし、彼に向かっていくだろうという感じもしましたので、是非とも彼に総裁選挙で勝ってほしいと思っています。
それによって、ここ5〜7年ほど続いた自由民主党の右寄りすぎる政治的な雰囲気に、一つの大きな転機が来て、そして明るい外交政策になるのではないか、そういうことを期待しています。
どうぞ皆さんからもご理解を頂ければありがたと思います。