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訪中のご報告と、新年に向けて
2006年12月30日掲載
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先週12月17日から4日間、北京に行ってきました。1年半ぶりです。目的は北京大学で最近の日中関係について私が講演し、学生との質疑に応じる、そのために招かれ行ったのですが、あと残りの2、3日は、この冬の北京で一番おいしい食べ物は羊しゃぶしゃぶねんですね。そのシーズンになりましたので、たっぷりこの羊しゃぶしゃぶを食べたい。そんな気持ちで、国会も終わりましたので、ちょっとまあ一種の遊びに行って来ました。

しゃぶしゃぶ、これは中国の「シュワン・ヤン・ロー」という言葉からきています。箸を持ってスープの中に入れて、グツグツあったかいスープの中に入れて、ふぁーふぁーふぁっとこう揺らしてですね、それでタレをつけて食べる。これを「シュワン」という動詞なんですが、それがたぶん日本にきて「しゃぶしゃぶ」になったんだろうと思います。
日本のしゃぶしゃぶは薄い牛肉でやるのが主流ですし、最近は豚がちょっと流行ってきてますけれども、やはり牛ですねぇ。ところが中国のしゃぶしゃぶっていうのは羊の肉が本流で、そう、この季節になると非常に柔らかな肉の羊が出てくる。で、これはまた春先の青臭い草を食べますと、かなりマトンの匂い、あのきつさが出るんですが、秋からこの年末年始にかけてはその臭みもないので、そして甘いんで、というので北京の一種の風物詩になってます。結構おいしかったです。結構おいしかったというか、非常においしかったです。最近、日本でもこの中国羊しゃぶしゃぶの店がだいぶオープンしました。中国のチェーン店が日本に進出してきているからです。皆さんも試してみられてはいかがでしょうか。

さて、その六者会談ですけれども、何の実績もなく終わったというような報道が日本では多いです。でも考えてみると、北朝鮮に対しては「核を全部放棄しなさい」・・・一種の武装放棄ですね。そして北朝鮮は、アメリカに対して「ウチの国を潰さない」・・・この社会主義体制とか、それから金正日の体制を保証してくれということを決めようとしている訳ですから、まあ一種の戦争状態が終わった後の“講和会議”みたいなものだとも言えます。それが、まあ次官級とも言えない、局長級なんですが、その局長級の会談で3〜4日で片付く訳がないと私は思います。
この協議が例えば金融の問題なんかでも今後続くということが今度決まって、なおかつですね、アメリカの代表が北京の北朝鮮大使館に行く、そして北朝鮮代表団もアメリカ大使館に行って、そして話し合って協議をしているというこの状況を見れば、物事はかなり、こういい方向に、和解の方向に進んでいると言っていいんじゃないかなぁと思っています。ただ、その際に日本だけは拉致問題を抱えているものですから、この他の5カ国と違って、一人だけ取り残されるような感じになりつつあるのが心配です。

さて新年ですが、佐田行革大臣の辞任もあって新年の政治がどうなるか、なかなか難しい所になっているなぁと思います。特に世の中の景気がいいっていうことをみんなよく言いますが、あれは会社が景気がいいだけなんで、給料をいっぱい払ってもらってる訳でもない。会社が交際費をいっぱい使うもんですから、飲み屋さんやちょっとしたレストランが流行る訳でもない。地方にその恵みが行っている訳でもない。あまつさえ、その働いてる人は臨時雇い・フリーターなんかがいっぱい使われて、給料は、まあボーナスも無いもんですから半分ぐらいで人間が使われている。これで世の中で景気の実感が伝わるなんてことは有り得ないと思います。来年はこういった経済の基本問題、それから不平等格差問題、これをめぐって大変忙しい1年になるんじゃないかと思います。

最後に、本年は私の家の放火事件などあっていろいろ多難でした。皆様に大変お世話になりました。ご心配かけました。97の母もおかげさまで元気で、新年早々になると地元の鶴岡市長が母の所に来て数え99ですね、といって白寿のお祝いを言いに来てくれるそうです。焼けてしまった会館も15日、1月15日までには完工し、そして1月20日にはオープンのお祝いの会をいたします。新たな気持ちで新年を迎えて活動していきたいと思っています。
テロルの真犯人』という本が、私の本ですが、講談社から先ほど出版されました。1500円です。書店で手に取って読んでみて下さい。では皆さん、新年が良い年でありますようにお祈りいたしております。どうもありがとうございました。

※ ビデオとテキストでは、表現に異なる部分がありますが、 ご覧のテキストをもって当人の最終見解とさせて頂きます。