最近よく格差問題ということが言われています。典型的な格差問題とは何だろう? この問いは難しいところがありますが、私は大都会では正社員と契約社員、そして派遣社員の差、これがひとつ大きいと思います。
この間、このホームページのチャット(クラブ・カッコーにおいて)で何人かの人と議論したんですけれども、正社員と派遣社員では同じような仕事をしていても給料の格差は100対65みたいなものじゃないでしょうか。そして将来の退職金とか社会保険、そういったものの差は歴然としています。
もうひとつの大きな格差は大都会と地方の格差です。だんだん、多くの人間が東京に来て、そして地方が景気の回復の波に遅れをとっています。昔は半年遅れぐらいで東京の景気の良さが地方に伝わっていく、ということになっていたんですけれども、そう簡単ではありません。もちろん地方経済の構造改革の遅れが指摘されていいと思います。国全体がどちらかというと付加価値型、つまり知的作業というものに重点を置いた産業になっていくときに、地方のほうでもいつまでも公共事業でもありません。いつまでもコイルを巻いた電子工場でもありませんし、また一生懸命、縫製するような仕事はもうとっくの昔、中国の北三省ないしベトナム、インドに行っているわけです。地方も本当に付加価値を求められる知的産業に転化しなければなりません。そこが遅れています。しかし同時にそれが追いつくだけの、いわゆるソフトがなかなか組み込まれない教育体制、訓練体制の差もあります。
さあ、そのように考えてきた時に、この最初から格差があってもいいという政策をとって、そして差が出た、遅れをとった人に再チャレンジをするというだけで事は済むでしょうか。敗れたという意識を持った時には、そこには心のプライドの問題が生じます。自分達は敗れたけれども、勝者の人達、勝った人達が、それで得た経済のメリットを敗者のほうに分かち与えてくれるということで、敗者のほうの心の傷は治るでしょうか。やはり最初から出来るだけ勝者・敗者が無いような、そんな経済政策というものが求められるのではないでしょうか。
最近の格差の問題、正社員と派遣・契約社員、大都会と地方、この問題は総裁選挙で大きな大きなテーマとして扱ってほしい。改めてつくづく思う昨今です。
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