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靖国神社と対中関係
2005年10月26日撮影
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10月の17日、靖国神社秋の礼大祭の初日に小泉首相が靖国神社を訪問いたしました。「やっぱり」という感じはもちろんありますが、出来れば行って欲しくなかったと思います。
中国側はこの訪問を受けて、大きなデモにならないように非常に気をつけていると思います。今、中国指導者の方向は、「指導部・政府等は日本に対して厳しい批判をする、しかし国内ではデモが起きないようにする」そういう方策をとっているように思います。 前にも言いましたように、中国政府は今、国内で反日デモが起き、そしてこれがいわゆる中国経済の中の不平等問題に連関してデモが広がっていったりすると、昔と違って収めるのが大変ですから、必死の思いで大きな混乱にならないようにしていると思います。この意味で中国はデモを一生懸命起こらせて、そしてその反日カードを使っているという、4月頃の日本国内における論調というものが若干違っているんだということがわかってきたように思います。
私は、靖国神社の皆さんがA級戦犯の合祀をしたそのものが、この日中間の問題に火をつけたわけなんですが、出来れば分祀がいいと思います。A級戦犯を靖国神社から分祀していただくのが一番良いのですが、宗教上、それがなかなか出来ないとするならば、国立慰霊施設を作るというもう一つの案しか、私は解決の道はないだろうと思います。出来るだけ早く、無宗教の慰霊の施設を作り、そして総理大臣もまたアメリカの、そして中国の指導者も、日本に来たらそこに花束を捧げてもらう、こういう姿に一日も早く終結してもらいたい。こう思っています。
それをしませんと、靖国神社A級戦犯問題というのは、実はこの間の戦争の総括、極東裁判を認めるか、そしてサンフランシスコ講和条約体制というものを認めるか、否認するかという問題になっていきますので、もうすでに兆候が見え始めておりますが、この問題があんまり国際的にこじれていきますと、アメリカの、そしてイギリスなどの批判が起きかねません。ニューヨークタイムスやロンドンタイムなどでも、もう対日批判が起きていますけれど、実際、靖国問題は実は日中・日韓問題よりも、日米問題に転換した時に非常に処理が難しくなるという側面を是非考えておかねばいけないと思っております。