3泊4日の予定で、今ニューデリーに来ています。日本のある財団がスポンサーで「アジアの統合通貨構想」を討論する会議に招かれて来ました。
ASEAN5カ国、日本、中国、韓国、インド。この9カ国のシンクタンク、学者や専門家が集まって討論しているのですが、会議のもともとの目的はEU、アメリカのNAFTAというようなブロックと同じようにアジアもまとまってこれから色々集まって経済を運営したり、お金も共通にするということも将来の夢として持ってもいいんじゃないかという会議であります。そういう観点から見ると確かに世界の人口の4割5分がアジアだし、それから通貨を貯めているお金もかなりのものであります。また今後一番問題になる有力な科学技術を研究したり、新しいものを創っていく能力はご承知のように日本、インド、中国、この辺が世界のトップですが、これも全部アジアに集まっている。それに更に考えると一生懸命何とかやって少し元気になろうじゃないかという遺伝子は今このアジアが一番持っているんではないでしょうか。
そんな訳で会議自体は学者の集まりですけれども元気いっぱいやっています。みんな日本が頼りなのにもうちょっと元気だして頑張って欲しい、どうでしてるんですか。というような感じで私たちを見ています。私はこの会議の1日目に主要演説をやり、そしてその会議の議長をしながら会議を進めてきましたけれども本当に日本の存在はここに来ると大変大きいなあと思います。そして今中国も元気ですけれども考えてみると13億人、インドも10億人を越し、このそれぞれの国は1つの政治の規模としては大き過ぎるのではないかと思います。1億2千万人くらいの日本、これが非常にいい規模だと思うのですが、これから日本がもう一度元気になればアジアの中で面白い地位に就くのではないかと思って部屋に戻ってテレビを見ましたら、また株が8040円まで下がったというちょっとつらいニュースがありました。しかし、私はこの会議に参加しながら、このアジアとか日本というのはこれからのやり方1つでかなり面白い元気のある地域になると思います。
ちょっと日々の日本経済のことで後ろ向きになりがちですけれども、少し離れて日本をみると私は日本はやれるという思いにまた駆られました。
※この文章は2003年3月10日に収録した映像の内容を文章におこしたものです。