ご無沙汰しております。
郷里でずっと生活をして、ここ三日ほど東京に上がってきました。
雰囲気が違うんで、ちょっと戸惑っています。超大型のビルディングが何本か建設されています。クレーンが大きく動いています。街行く人々の歩みも結構忙しそうで早い。値段の割には内容が良いと言われるような、お値打ち・・リーズナブルなレストランというのは結構予約で先が詰まっているようです。
こういうのを見ますと「日本の経済というのは案外新聞やテレビが言うように悪くはない。どこが悪いのだ。」という様な気にもなりますし、そのように主張する人がいますと、その意見に同調したくなります。しかし、事態はだんだん悪くなっているんではないでしょうか。銀行の資本内容についても、株価についても悪くなっている。十年物国債の金利がこれだけ下がってるのも政府にお金を預ける以外、人々は信用する所がなくなっている証明でもあります。
「地方と東京と、この格差はなぜあるのか?」・・・・・・昔はよくこういう説明がありました。「東京の景気の良さが地方に伝わっていくのには、3ヶ月ないしは半年かかるんだ」という説明です。しかし今その説明を信じていずれ地方に好景気が伝わってくると思っている人は、ほとんどいないでしょう。私は最近の新しい流れとして国際化における企業活動と地方の疲弊、というのがあると思います。全国各地に散らばった工場を閉鎖して、それを海外・・例えば中国や韓国やフィリピンにもっていってもその会社そのものとしては、収益は変わりないかもしれません。逆にプラスかもしれません。海外子会社における収益は、本社の中にいっしょに連結決算で入って来るんだと思います。まあ、この辺は私、企業の会計経理というのがわからないので、どなたかこのホームページで教えていただきたいと思うのですが、地方において工場閉鎖した場合には、国内では景気がずうっと悪くなっていく、そして良くなる見通しが立たないことを人々は直感で感じてるという事ではないでしょうか。
地方と中央の格差というものをじっと見つめて、そして東京の一部の景気の良いかのような現象で、政策決定を間違えてはいけない、そういう重要な時に今来てると思います。
※この文章は2003年1月31日に収録した映像の内容を文章におこしたものです。