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「公的年金への不安」
2002年9月12日収録
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こんにちは、加藤です。年金について、ちょっと感想を述べます。

去年全国行脚というのをやり、全国65箇所ぐらいでいろんな座談会をしました。無党派の人がいろいろ集まってくれて、年金についての議論が大変多かったのに驚きました。今私は自分の地元、山形県庄内平野を毎日のように小さな座談会をして歩いていますけれども高齢者の人はもちろん、若い30代40代の人も年金についての関心が高いのに驚かされます。その1番中心になるものは、公的年金への不信感です。そして「民間の年金のほうが良いんじゃないですか?」という話が多いんです。でも、と私はいい、公的年金は、儲けの為にやるんではない。それに国は潰れない。そして支払うときは今は3分の1ですが将来は2分の1を税金からつぎ込んで払うんだからどう考えてみても国の公的年金の方が有利ではないか、少なくても公的年金には入れるだけ入って、そしてそれを補完するものとして民間の私的年金に入る余裕があれば入った方がいいんではないか。と言いますと、みんなあんまり信用しません。いったいどうしてなんだろうなぁ?という事をずっと考えてみましたが、ある日30代の若い人が・・そう去年ですけどもポツリとこう言いました。「確かに加藤さんの言う理論は正しいんだけれども、しかし我々がそうやって信用して預けたお金も実際は自分達に回ってこないと言うではないか。特に今のオヤジの世代の景気対策に一生懸命使っているではないか。公共事業の為に次から次へと使っているし、その借金は膨大なものだから結局何だかんだ言っても自分たちの預けた年金資金と言うものが使われてしまうんではないか。」と言う不信感。それが根底にあって公的年金と私的年金の比較考量みたいなものにはなかなか入っていけないんだという事がなんとなくわかってきたような気がします。

なぜ今日これを言うか―――実は、今株が安くなって景気対策デフレ対策ということで、年金資金のほうから株価に連動する投資信託ETFという・・ETFでしたか、その株価連動投信を買うという記事が毎日のように出ていますけれども、もしかするとそれがだんだん大きな焦点になった時に若い世代がほら見ろと、やっぱり景気対策の為に、我々が預けたお金が株のPKOに使われ、もしかしたらアメリカの株のディーラーさんにうまくかすみ取られ、そして自分たちの年金が将来払われないことになるのではないかという意見が出てくる可能性が十分あると思います。私は公的セクター、つまり郵貯・簡保・年金にあまりお金が集まりすぎることは良くない、リスクを取らないお金が公的資金に集まるのは良くないという事を言っとりますけれども、やはりここで急激に株価対策でそのお金が計画も無く体制も整備されること無く使われていくと年金に対する不信感と言うものがまた広がりはしまいだろうか、月13300円、これを市役所・区役所に出さなければいけない20代の人達がきっとまた年金に対する不安を強めていくんではないかと心配しています。

※この文章は2002年9月12日に収録した映像の内容を文章におこしたものです。