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日本の政治はわれわれが責任をもって決めている
2000年4月19日、東京のホテル(ホテルニューオータニ)において宏池会の政策パーティが盛大に開かれました。会には森喜朗総理大臣、野中広務自民党幹事長、綿貫民輔平成研究会会長はじめ自民党の有力政治家が顔をそろえ、作家の橋田壽賀子さん、今井敬経団連会長も駆け付け祝辞を述べられました。
加藤紘一・宏池会会長・元自由民主党幹事長
政治家がクローズアップされる政治を
【加藤】 皆さん、本日はこんなに多数お集まりいただきましてありがとうございました。また、近づく選挙に際しまして、われわれ若手の同士、それから新人議員もいっぱい立候補しますので、その支援をかねてのファンドレイジングの意味もございました。それに対し大変なご出費をいただきまして、この会に参加いただきましたことを、会長として心から御礼申し上げたいと思います。非常に勇気づけられました。われわれしっかり戦ってまいりたいと思います。よろしくお願い申し上げます。(拍手)
いま、選挙をやっておりますと、いろいろ政治が批判されたり、報われるところがないような気持ちで政治活動、選挙運動をやっている同志も多いのであります。ほとんどの議員が10年、20年、30年、土曜日、日曜日なく働き、そして一般
の家庭ならば、子どもの授業参観日に行ける日も、あるときには集会に顔を出し、あるときにはほかの県に同志の応援に行く。そして、それを支えている奥様方とともに政治をやることの苦しさを感じながら、またしかしこれが自分の生きがいであり、また国のため必要なものだと思ってやっているのだと思います。
今日、われわれ宏池会の国会議員メンバーの奥様方にも参加いただきまして、前のほうに集まってもらっておりますけれども、おそらく選挙を支えている奥様方もどうしてこう忙しいのだ、プライベートな家族の時間がないのかなと思っておるだろうと思います。しかし、だれかが政治をやらなければならないのだと思います。そして、そうである以上、報われた意味のある政治をやっていかなければならないのだと思っています。
かつて自由民主党の政治が、自由主義陣営外交と対欧米豊かさキャッチアップ,こういう明確なフレームワークがあるなかで政治をやっていたときに、その政治の姿はあまり大きな存在として目に映らなかったかもしれません。そして、単に自由民主党内のいろいろな派閥抗争がドラマとしてはおもしろいということになったのかもしれませんが、いまや違います。われわれ政治家の判断で、この国が変わります。デポドンが飛んできたときに、昔だったらおそらくテレビには外務省の局長が出て一言二言言ったと思います。しかし、いまは呼ばれません。政治家が出て、このアジア外交、そして日米安保をどうなるという観点から論じながら国民に訴えます。不景気なときに、昔だったら通産省の産業政策局長が出てきて、一言しゃべってみんな収まったと思います。しかし、いま景気のことを論ずるときには、役人の方は呼ばれません。政治家が呼ばれます。ときにはそれは当選二年生の経済と金融についてしっかり勉強している議員であったりします。そして、その議員が言ったことが、そして議員同士の討論の内容がいいか悪いか、それが国民に論じられ評価を受けるときになってきたのであります。政治が難しくて、そして批判の目にさらされる厳しいときに私たちは政治をやっていると思っていますが、実はこれが本当の政治の機能なのではないかと思います。だから、本当に政治をやらなければならないときに、私たちはいま政治をやっているのではないかと思います。やりがいのあることだと思っています。
政策“主流派”を誇りに思う
われわれ、宏池会は誇りを持っております。はっと皆さん、お気づきになっていただいたら、いま世の中でいちばん大事なことは景気であり、金融であり、マクロ経済であるとよく言われます。そのときに自由民主党のなかでそれを担当しているのは、われわれの宮沢名誉会長をはじめ、全てとは言いませんが、7割か8割はわれわれ宏池会のメンバーが主要なところで働いているのでございます。私は会長として誇りに思います。
そして、これから日本人の生活を考えるときに、どうしても頭にあるのが社会福祉の問題であります。小さな政府論をやるときに、どうしても壁になるのは社会福祉の分野でどう取り扱いをするかということです。今度、介護保険法が施行されましたけれども、皆さん、はっとお気づきになっていただきたいと思いますが、老人介護をする仕事に民間の事業会社が参入できるようになっています。これは社会福祉と税金と、そして国の機能という意味では大きな大きな転換でありますが、そういうことをやれるようにちゃんと仕組んだのもわれわれ宏池会のメンバーでありますし、そして、それを実行しているのは丹羽雄哉厚生大臣以下われわれの社会福祉の専門議員のメンバーであります。
私たちは、それは政治の世界ですから、いろいろあります。権力闘争もいろいろあります。しかし、私たちは自由民主党の政策において常にわれわれが主流派だと思っております。そして、日本の政策は私たちが責任をもって決めているのだと思っています。そして、それはいい格好のことだけではありません。大平正芳三代目会長は消費税の導入をしなければならないと言いながら命を落とされました。そんな先例を有している宏池会であります。無責任な政治をやるつもりはありません。しっかりと国民に訴えていきたい。しかし、訴えただけで国民から理解されないのでは意味がありません。だから、説得力があるように、切磋琢磨し勉強していきたいと思っております。
今度、小渕さんが急な病に倒れられました。これにどう対応しようか、われわれのグループのなかでもいろいろな議論がございましたけれども、われわれはここは政治の空白をつくらないように、そしていずれわれわれ自由民主党内の議員の判断よりももっと上位
にあたる国民の判断をいま待とうとしているのだから、ここは挙党一致で、そして森さんの選出にしっかりお祝いを申し上げ、しっかりと支えて今度の選挙を勝ち抜いていきたいと思っています。そして、われわれのグループのメンバーが一人でも落ちることなく、またそれぞれの比例代表のいい仕置付けを得られるようにしながら、同志全員固まっていったならば、そして構造改革の旗をしっかりと立てていったならば、きっとわれわれ宏池会がさらに広い意味でこの自由民主党のなかで主導権をとれるときが来ると確信しております。
その日のためにわれわれは一生懸命日ごろ党のそれぞれのセクションで、それぞれの部署で働くとともに、政策的に十分な鍛錬をして、きたるべき日に備えていきたいと思っております。そのためにも今日これだけお集まりいただきましたことに心から感謝申し上げて、今日会場の皆さんのエネルギーをわれわれメンバー十分に吸収させていただき、次なるステップに向けて一生懸命頑張ってまいりたいと思います。とりあえずは選挙でございます。われわれのメンバー、そして新人メンバーがいずれここの壇上に上がります。大きな拍手をもって、そしてわれわれにご支援いただきますことを心からお願い申し上げましてご挨拶にいたします。ありがとうございました。(拍手)
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