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総裁選出馬宣言
私はここに、同志のみなさんのご推挙を得て、自民党総裁選挙に立候補することとなりました。誠に身に余る光栄であります。
自民党は結党以来、長く政権を担い、戦後日本の発展に決定的に重要な役割を果たしてきた輝かしい政党です。現在でも、衆参両院の最大政党として、その総裁は総理大臣に擬せられます。自民党総裁が、透徹した理念や卓抜な政策を持っているべきことはもちろんですが、考え方の違う人々にも、敬意と親しみを感じさせる人間的なリーダーであることが必要です。自民党総裁が負っている、このような使命の重さを考えるとき、私は、自らの非才を思って、内心兢々たるものがあると申し上げなければなりません。
にもかかわらず、私があえて出馬を決意したのは、重大な転換期の政治がどうあるべきかについて、総裁選挙を実施することにより、党員だけではなく国民の多くも参加した大議論を行うことが必要だと思うからです。また、私が4半世紀余の政治生活の中で温めてきた国への熱い思いについて、各位のご理解とご支援を賜りたいからでもあります。
私は、日本には大きな未来があると考えます。長く続いた不況のため、人々の多くは意気阻喪しているかもしれません。しかし、決して絶望しないでください。決して投げやりにならないでください。どの国にも苦しい時期があります。いま順調に見えるイギリスやアメリカにも、つらい時期がありました。しかし、いまは両国とも立派に立ち直って、世界の先導者としての役割を果たしています。私たちも同じことができるはずです。日本国民だけではなく、世界もアジアの諸国も、日本の再生を願っています。私たちは、真正面からそれに応えなければなりません。
そのためにも、政治が正しい筋みちを示すことが必要です。その場限りの無原則な選択をしてはなりません。また、問題の解決を先伸ばしにして、最も大切な子どもや孫たちに、私たちの過ちの代償を支払わせるようなことは避けなければなりません。
私にとっては厳しい選挙ですが、候補者としては正々堂々と戦っていくべきだと考えています。それが、党を権威と魅力のあるものとする道でしょう。私は、全国津々浦々、草の根を分けても、同調者を求めていく決意です。ご支援、ご鞭撻を心からお願い致します。
平成11年8月13日
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