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2003年5月7日収録 ゴールデンウィーク前に株価がまた下がりました。 いずれにしても東京に来てみますと相変わらずなんとなく景気が良さそうです。六本木には新しいビルが建って人が集まり、そして車が通れない。かつての丸ビル新築騒ぎの時と同じような事が今起きているわけです。相変わらずいろんなレストランは繁盛したりしています。で、こういう東京にいますと調子が狂ってしまい、日本経済はまだまだ大丈夫なんじゃないかと思う。そして政治の中核にいる人達も「まあなんとかなるんじゃないか?」という安心感が漂っているようにも見えます。 しかし日本経済全体のデータは確実に悪くなっています。財政の数字も悪くなっています。日本銀行が打つ手もあまり効果が無くて、後は財政でも日銀に対してもいわゆる禁じ手と言われるような「これはやっちゃいけないんじゃないか?」と思うような手が次々に提案されています。ついには「郵貯のお金とか、日銀のお金で株を買い支えていこう」と言うアイデアまで出てきているようです。一つ一つを精査して議論していかなければならないんですけれども、非常にまずい状態に入ってきたと思います。その全てが政府がいろんな事で責任をもってお金を使って物事を解決して行こうという方向ですから、あきらかに小泉改革の道筋とは違うものです。私はこの国の経済が今困難に直面している最大の理由は、いろんな所でもう既に述べておりますように、十二年前に社会主義が崩壊し、その十数億になる人口が自由主義経済の中に活路を求めて、そしてがんばり始めてきた・・・そのエネルギーが自由に放出される様になってきたからだと思います。一方、それを受ける我々の国々が逆に自由主義とは別の方向の政府が全ての責任を取るような形で問題解決を図ろうとする。自由主義を求めて活力を持ち始めた社会主義対し、我々の方が逆により経過管理経済的に、国家管理的になって活力を失っていく、ちょっと皮肉な結果になっています。 これは相当な危機感を持たなければいけない事だと思います。
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