イラクでは、スンニ派とシーア派の闘いが続いている。現在、米軍など多国籍軍と過激派との暴力の応酬は一応沈静化しているが、イラク国内の対立の根は深く、次期政権発足のための本気の妥協の見通しは立っていない。 連日、数十人もの人が命を落としている。冷酷にいえば、こんな国内の根本的な宗派対立の構造があったからこそ、あのサダム・フセインという強引で冷酷な指導者が必要だった。彼がいてやっとあの国は治まっていた、という側面があることは否定できまい。「それを倒してしまったら、収拾の仕方が難しい」とパウエル前国務長官は、ブッシュ大統領が戦争を始める際に慎重論を唱えたとの報道があった。戦争をやってみて、まさにそれが見えてきたのが現状である。
今、日本のなかで、イラクの状況に関心を持っている人はどのくらいいるだろうか。自衛隊もおそらくこのまま静かに帰ってくるだろう。一体、ブッシュのイラク戦争とは何だったのだろうか? 新聞の見出しも小さくなり、読者の関心も低くなっているなか、イラク国内の対立による死者の数だけは止まらない。 サマワでも、スンニ派が準備した武器弾薬が見つかり始めたようだ。このイラク国内の対立が激化することで、自衛隊の撤退に影響が出なければいいと心配している。早く無事に帰ってきてほしいと思う。
一方、民主党が窮地に立たされてしまった送金メール問題。最近の各紙はこぞってこの問題だけを取り扱っている。私は自民党員なので、民主党の立場が弱くなることには「よしよし」と思っていたいところだが、それよりどうしてあんな初歩的判断ミスをするのか……と情けなくなってしまう。政治の世界での闘いは、相手も手ごわく、共に激しく論争してはじめて勝利の満足とか、互いに相手の健闘をたたえあえるものだ。マスコミでの風だけの政治をやっていると、こんな情けないことになる。また、民主党の後任国対委員長に渡部恒三氏が就任するという。国会ではなんでも起こりうる。