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加藤紘一からのメッセージ 2001年7月31日


同床異夢
〜小泉改革への期待〜

参議院選挙も終わり、自民党は予想以上に勝たせていただきました。本当にありがとうございました。

自民党に対する逆風の吹いていた昨年の今ごろからみれば、まったくうそのように自民党に票が集まりました。これは、小泉改革への期待票だったのは間違いありません。それだけに、改革が具体論へ入る今後が大変だと思います。

選挙の期間中、全国を遊説していて心配になったことがあります。それは、国民の皆さんが小泉改革に対して相反する期待をしているということです。「小泉さんは大都市を再生してくれる」と信じている人もいます。その一方で、「小泉さんは地方分権を通して、地方の末端にあたたかい政策を実行してくれる」と確信している人もいます。たとえるなら、冷房を期待する人と暖房を期待する人とが一台のエアコンの前に集まってきたようなものです。

今、必要なことはどのような改革が必要なのか、その中身について議論することです。そして、地に足のついた政策にすることです。

ただ、改革論議が始まる前に、当面2つの心配な問題があります。1つは、靖国神社の公式参拝についての問題です。これにより、中国や韓国との関係は、かなり厳しい局面 を迎えるでしょう。 ただし、ここでもう1つ忘れてはいけないポイントがあります。靖国問題の行きつくところは、戦争責任をどう捉えるかという点です。この点では、戦勝国であるアメリカとの関係も重要となります。いずれにしても、靖国への参拝は慎重にすべきだと思います。なぜ私がそう考えるのか、このことについては、近いうちに詳しくお伝えしたいと思います。

今、差し迫っているもう1つの問題は、経済についてです。株価が低迷しています。もちろん、株価の一時的な値上がり・値下がりだけに、一喜一憂してはなりません。

しかし、現在は実体経済もかなり冷え込んでいます。これこそが心配なのです。当面、経済の動向には、強い関心を払っていくつもりです。

 

(2001年7月31日)

 


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