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加藤紘一からのメッセージ 2001年6月1日


小泉現象について

加藤紘一です。

ここ1週間、いわゆる「小泉現象」を読み解こうとする記事などが多く出始めています。それぞれ、新鮮な視角で書いてあって興味深いのですが、特に朝日新聞の『84%の風景』が面白い。

山崎正和氏は、「小泉内閣への圧倒的な支持は国民が自己嫌悪に飽きて疲れたということでしょう。政治的な自国否定、『日本はだめだ』という気分に飽きたということです」「流動しやすい気分が一気に不機嫌から愉快の方へ振れたのだ」と語っています。

北原みのりさんという人は、私には、初めてみる名前ですが、感想もなかなか。「なるほど」と読みました。

昨日は作家の高村薫氏でしたが、実に冷静な分析。「小泉内閣を支持するなら、なぜ支持するかを考える」ことが大事だと主張されていますが、これは、ブームによる政治が少し落ち着いたときでも、国民が政治離れしないために重要なことです。
また、高村氏は「この国が戦争責任をあいまいにしたまま始まったことのツケが、目に見えない形でいつも私たちの上にのしかかっている。この不確かさ」を指摘していますが、これは今後の対米・中・韓関係を考える際にも重い問題点だと思います。

いずれにしても、先にも述べた通り、小泉内閣の支持率がどんなに高くても政策の論議は、元気にやるべきです。その意味では、最近の永田町の野党議員や政治ジャーナリズムは遠慮しすぎています。だから、山崎・北原・高村氏の発言が、私達永田町にいる人間の目に刺激的で示唆にとむものとして飛び込んできます。

 

(2001年6月1日)

 


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