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加藤紘一からのメッセージ 2001年3月24日


党紀委員会

加藤紘一です。

新聞等でご承知の通り、私は先の内閣不信任案採決の本会議欠席について、3月21日に自由民主党の党紀委員会から「党の役職停止3ヵ月」の裁定を下されました。

あの欠席は、自由民主党の組織の一員としての立場と国民の皆様の声を反映させなければいけないという思いとの間で、私としては悩みぬいたぎりぎりの選択でした。しかし、覚悟の上での行動だったので、党紀委員会の決定に異議を唱えません。

色々な見方があると思いますが、とりあえずご参考までに党紀委員会に提出した私の弁明書の全文を以下に掲載します。

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弁  明  書

拝啓  

自由と民主主義を至高の理念とする自由民主党に私が入党いたしましたのは、31年前のことでありました。

以来、私はわが党の理念の推進と深化に全力を尽くしてまいりました。今日の世界を見れば、自由と民主主義は人類普遍の原理になったことは明らかです。21世紀は、その原理の一層の普遍化を達成するに違いありません。

このことは、結党以来のわが党の理念、理想の正しさを物語るだけでなく、私が生涯を賭けた選択の正しさをも物語るものと固く信じております。

自由と民主主義の理念は、国家だけでなく、あらゆる組織で貫徹されなければなりません。党内運営においても同様であります。党内における自由とは、仮に総裁を批判する事になったとしても、率直に意見を表明できることであり、民主とは、各国会議員が自分の選挙区の有権者の意見を正しく代弁することであると私は考えます。

昨年来、全国至る所で森首相は退陣すべきとの声が沸き上がりました。その声は、自民党の多くの国会議員の間でも、共感をもって語られました。そうした中で、野党の内閣不信任案が提出された際、私は有権者の気持ちを代弁する立場にある者として、不信任案を即座に否決し、森内閣支持を表明することに強い抵抗を覚えました。

党員としての規律遵守とわが党の生命線である自由と民主主義を死守するという2つの選択肢の間で悩みぬいたぎりぎりの行動が、本会議欠席という選択でありました。

私は、ここで組織決定と法学上の抵抗権について大上段から議論するつもりは毛頭ございません。ただ、党内にも、自由と民主主義を訴える声があることを国民に示すことが、わが党にとって長い目で見て極めて重要であるとの強い信念に基づいて行動した次第です。  

以上、私の真意を申し述べさせていただきました。党紀委員会の適正なご判断を望みます。

敬具

平成13年3月14日

東京都港区南青山(番地省略)
自由民主党員  加 藤 紘 一

東京都千代田区永田町1丁目11番23号
自由民主党本部内
党紀委員長  葉 梨 信 行 殿

 

(2001年3月24日)

 


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